会社が知っておくべき初めての外国人採用③外国人は「安い労働力」なのか?
初めて外国人を採用する会社は、「安い労働力」として外国人をとらえることがあります。
実際にあった、ある社長さんとの会話をご紹介しましょう。
私:給料が月額17万円というのは、安すぎませんか?
社長:なんでや?
私:高校卒の新入社員ではないですよね。大学卒ですよ。
社長:いくらならいいの?
私:御社が大卒で採用した新入社員と同じくらいでないと。
社長:そんなに払うなら、わざわざ外国人を雇う意味がないだろう。
それだけ払うなら、日本人を雇うよ!
このやり取りの後、社長が苦笑いをしたことは、想像に難くないでしょう。
この社長さんは、日本人の採用がうまくいかないから、外国人を初めて採用しようと考えていたからです。
外国人との雇用契約において、給与その他の条件は、日本人と同等以上にしなければなりません。初めて外国人を採用する会社では、この点をしっかりと理解しておきましょう。
日本人の待遇「以上」ですから、「同じ」でよいのです。下回る待遇はダメです。
それでも、「どんな給料を払おうと契約自由の日本なのだから、関係ないだろう」と異論を唱える方もいるかもしれません。
しかし外国人の場合には、そう簡単な話ではないのです。
確かに、給料をいくら払うかは自由かもしれません(最賃以上ならば、という前提)。
ところが外国人の場合には相応の待遇でないと、「御社で働くためのビザ(在留資格)」が下りないのです。雇用契約書もしっかりと、出入国在留管理局(通称、「入管」)がチェックします。
もう一度確認しておきましょう。
外国人の待遇は、日本人と同等以上でなければ、「御社で働くためのビザ(在留資格)」は下りません。
初めての外国人を雇用する会社・企業・法人様のために、初歩の基本情報からお伝えいたします。
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